賢い生命保険の選び方

基礎知識

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加入のポイント保険料を安くする保険に関する税務メリット基礎知識

どっちがおトク?

有配当型と無配当型

保険料は将来の死亡率や経費、運用利率などを予想して見積もられた金額のため実際の運用などから余った分がでてくる可能性があります。
その分を配当金として加入者に返されるのですが、この「思ったよりも・・・」というのが「経費がかからなかった」「運用実績がよかった」「加入者が死ななかった」などの理由なので、はっきりとしていません。
過去の予定利率が高い時に契約した保険は、予定以上の利回りで保険料を運用することが難しい状態ですから、運用実績による配当は期待できなくなっています。また、これがいわゆる逆ザヤといって生命保険会社の危機をまねいているひとつの要因でもあるのです。
ただ、加入者にしてみれば予定利率が高かった時代の保険はその分保険料が安かったわけですからその時期の保険はそのままにしておいたほうがいいかもしれません。
これから新たに加入を考えている場合は、あてにならない配当よりは無配当にして保険料を少しでも安くするという考え方もあります。

全期型と更新型

例えば、定期保険に30歳から60歳まで加入しようと思った場合、契約の形態として60歳まで全期間加入する全期型と10年ずつ更新するなどの更新型があります。
最初の保険料は更新型の方が安いのですが更新ごとに保険料は上がっていきます。その点、全期型の方は最初の保険料は少々高めでも60歳まで30年間同じ保険料になるので総額としては全期型の方が安くなります。
最近では会社の雇用形態もさまざまになり年功序列ばかりではなくなってきました。将来の収入UPを見込んで更新型を選ぶよりは総払込保険料が安くなる全期型のほうがおトクといえます。(但し、おトクと言えるのは、60歳まで死ななかった、または60歳近くになってから死亡した場合に言えることです。加入直後に死亡した場合は、更新型がトクだったということになります。)
もちろん長期に加入する場合は保険会社選びをしっかりすることが大前提です。
尚、ステップ払いといって最初の10年を安い保険料にしてその後は1.3倍などと保険料を上げる払込方法もありますが、これも総払込保険料が多くなるのでお勧めできません。

医療保険と医療特約

医療保障の加入方法は「医療保険」という商品に単独で入るものと「終身や定期保険の特約」として入る場合があります。
保険料を比較すると医療特約としてのほうがおトクです。
ただし気をつけなければいけないのは下記の点です。
  • 保険の種類によっては特約がつけられない
  • 死亡保障等とセットするため保険料の総額は高い
  • 更新型の特約は更新ごとに保険料がアップする
  • 定期保険の特約は満期日までの保障しかない。
    (例えば、60歳までの定期保険の場合は60歳から医療保障部分もなくなるため再加入するは高額な保険料ときびしい診査が必要になり高い保障に加入することも難しい)
  • 主契約が終身保険の場合、終身保険の保険料が払い終わったところで、特約部分の残りの期間の保険料を一括払いや分割払いで払う必要がある。
  • 給付条件の違いなどがある。
ただ、最近では高齢になってからでも加入できる医療保険もでてきました。医療保険は生涯を通じて必要ですが本当に病気になりやすいのは高齢になってから・・・よく考えて加入しましょう。

若年加入と老年加入

保険は若いときの方が安いから早く入るべき、などといわれたことはないでしょうか?
確かに保険料は若いときの方が安いのですが保険料を払いつづける期間も長くなります。
本当に重要なのは月々の保険料の違いというよりは、保障がいつ必要なのかではないでしょうか?例えば若くても家族がいれば万一のときには遺族の生活費が必要です。つまり個々人のライフサイクルにより保障の必要性は変わってくるのです。
では、特に保険の必要がないと思った人がのちのち年をとってから加入しようとした場合はどうでしょう?保険料はもちろん高くなります。ただそれよりも加入したいときに健康であるかどうかが大きなポイントとなってきます。病気になってしまった場合はなかなか引き受けてくれる保険会社がないことや、大きな保障の保険には加入できないこともあります。
年齢から保険料を考えるよりも、健康なうちに必要な保障を備えるのが大切です。
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