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生命保険見直しマニュアル見直し時の留意点 |
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2:現在の契約を活用して新たな保障で契約したいとき
契約転換制度
契約転換制度とは
現在の契約を活用して、新しい保障内容の保険を契約する方法です。保険料は契約転換時の保険年齢、保険料率より計算されます。現在の契約の責任準備金や積立配当金を転換価格として新しい契約の一部に充当するので、頭金を入れるのと同じような効果があり、まったく新しく加入するより保険料は安くなります。
こんなときは転換制度を利用しない
転換後は新しい内容の保険となり、元の契約は消滅するので、あとから納得がいかないといっても戻すことはできません。内容によっては転換することで実は損していた、というケースもありますので十分に注意が必要です。
とくに下記のようなケースでは、保険の見直し方法として転換以外にないかよく確認してみましょう。
- 現在の契約より予定利率が下がる場合
- 若いときに加入していたため、保険料の安かった契約の場合
転換前後のここをチェック
新契約となる転換後の保険料や新しい特約などに惑わされず基本契約をしっかりチェックしましょう。特にチェックする必要があるのは下記の項目です。
- 保険種類
- 保険金額
- 保険期間
- 払込期間
- 特約
- 予定利率
転換制度利用時の条件と注意点
(条件)
- 転換前後の契約が同一の保険会社であること
- 診査(告知)が必要で健康状態が良好であること
- 保険種類や契約後の経過年数および保険期間満了までの年数によっては利用できない
(注意点)
- 転換により、保障内容、保険料、保険料払込期間などは全く新しくなります。
- 転換を利用する際の保険料は転換時の条件(年齢・保険料率)により再計算される。終身保険など保険種類によっては保険料が引き上げとなる場合があります。
- 転換の申込みが承諾されないときは現在の契約がそのまま継続されます。
- 転換部分については、元の契約の特別配当の権利は引き継がれます。
- 保険会社により取扱い範囲が違います。
- 新規契約と同様の条件で、クーリングオフ制度(一定期間内であれば、保険会社から損害賠償を受けることなく書面により申込みの撤回・解除ができる制度)が適用されます。
(H13年 生命保険協会「生命保険商品ガイド」参照)